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「Winnyを使うのはそろそろやめようかな。
でもそうすると、いろいろとお金がかかるようになるのがねぇ。
どうしようかな」

と思っていて、「外に働きに行くのはイヤ」という人は、
こちらのページもご覧ください。

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「Winnyの歴史」のまとめ

Winny生まれる

Winnyが開発されるまで、日本人がファイル共有ソフトを使っていなかったかというと、もちろんそんなことはありません。
その当時、最も使われていたファイル共有ソフトは、(実質的にはファイル交換ソフトである)WinMXというものです。
WinMXは外国製のソフトですが、日本語を問題なく扱えたため、2001年頃には多くの利用者がいました(今でもある程度の利用者がいます)。

WinMXは、ファイル交換、つまり1対1でファイルのやりとりをするもので、参加者同士をつなぐために、ネット上に、中央サーバと呼ばれるファイル所持者の情報を保持したコンピュータを必要とします。
また、ファイルを交換するということで、お互いの意見が一致しない限り、やりとりが成立しません。
誰かが欲しがるファイルを持っていないと、自分の欲しいものを手に入れられなかったんです。

そんななか、中央サーバを必要としない、正しくファイル共有ソフトといえるもの、さらに日本語が問題なく使えるソフトを望む声が増えてきました。

そこにでてきたのが、Winnyです。
2002年のことでした。

開発者は、2ちゃんねるでのスレッドのレス番号(掲示板に書き込んだときの識別番号)から、「47氏」と呼ばれました。
ペンネームみたいなものですね(本人が付けたわけではないので、ちょっと違うかな)。
当時は、「金子勇」という名前は出ていなかったのです。

Winny開発の流れ

Winnyという名前は、当時はやっていたWinMXの次を目指す、という意味を込めて、

  • WinMX
  • →WinNY(NとYはそれぞれMとXの次にくるアルファベット)
  • →Winny

ってかんじで付けられたそうです。

公開されたWinnyは、2ちゃんねるのダウンロードソフト板を中心に爆発的に利用者が増えました。
ま、当然ですよね。
欲しい機能がみんな付いていたんですから。

そうやって広まりながら、一般のソフトと同じように、ユーザーからのフィードバック(動作報告)でバージョンアップ(修正と改良)が重ねられました。

この最初のWinnyが、いちおう完成したと言えるレベルに達したのは、バージョン1.14のときです。
以後、最初のWinnyは開発が途絶えます。
このバージョン(版。完成度の目安になるもの)は安定版として、けっこう長く使われました。


ところで、報道などでふれられることはありませんが、Winnyには匿名掲示板の機能もあります。
2ちゃんねるより高い匿名性を追求したもので、「47氏」の興味の中心は、徐々にこちらに移っていったと聞いています。

それで、次の開発の目標としては、より使いやすくすることや、高機能にすることと共に、掲示板の機能をすぐれたものにすることもあげられていました。
そうして開発がはじまった新しいWinnyは、バージョン2系(もしくは単にWinny2)と呼ばれています。

Winny2は、不安定さが残るベータ版としてですが、順調に開発が進められました。

ちなみに、最初のWinny(Winny1と呼ばれることもある)とWinny2のあいだでは、ネットワークがつながらないので、ファイルの共有はできません。
その意味では、別のソフトともいえますね。

お互いどうしではファイルの共有ができないことから、Winny2がある程度安定して使用者が増えてからも、Winny1.14は使い続けられました。
そのころは、インターネット上に(Winny1のものとWinny2のものの)2つのWinnyネットワークが存在していたことになります。

安定性を選ぶか、高い機能と使いやすさを選ぶかで、利用者がわかれたのですね。
もっとも、両方を使い分けていた人や、同時に使っていた人もいましたが。

違法利用

もともと、2ちゃんねる内の一部では、ファイルの違法なやりとりが行われていました。
その流れで考えれば当然のこと、Winnyでも、やはり違法な共有は行われました。
というか、それがほとんどだったんですが。

そうして、2003年、ついにWinny利用者初の逮捕者がでました。
著作権法違反(公衆送信権の侵害)容疑です。

それまで、Winnyは匿名性が高く、たとえ違法なファイルのやりとりをしていても逮捕されることなどないと思っていた人が大部分だったので、このニュースにショックを受けた人も多かったようです。

まあ、このときの逮捕者は、ファイルを違法に公開することをネット上でふれまわったことが原因で特定されたらしいので、Winny自体の安全神話が崩壊したわけではなかったのですが。

それでも、Winny使用者で不安を覚えなかった人は少ないでしょう。
逮捕者がでたあと、かなり使用者が減ったらしいです。
持っていた違法なファイルを削除した人も多かったと聞いてます。

そうした不安の中、2004年になって、なんと開発者が逮捕されました。
それも、まるで言いがかりのような容疑で。

開発者が逮捕されたことで、Winnyの開発も中断(結果的には終了)されました。
それにより確定した最終バージョンは、「Winny 2.0 Beta7.1」です。

開発者の逮捕による影響

開発者が逮捕されたことによる影響はいろいろありますが、最大の問題は、バージョンアップされなくなったことです。

ある程度以上の規模のソフトから、バグ(不具合)をなくすことは不可能といわれています。
なんか、数学的に証明できるとかどうとかで。
それを、バージョンアップのたびに、少しずつ減らしていくわけです。

特に、Winnyはネットを利用するソフトですから、安全性に関わるバグが見つかったら、すぐに対処しないといけません。
なのに、開発者が逮捕されていては、なんともしようがありません。

Winny使用者の一部はバグに対する不安を抱えたまま、大多数の人はそんなことを考えもせずに、使い続けることになったのです。

使うのをやめれば何の問題もないのに、そうはできなかったんでしょうね。

そういえば、開発者が逮捕されて少しあと、使い続けることを宣言していた中の一人が、こんなことをいってました。

「俺の住んでいるところは、新しいものがほとんど入ってこない。
Winnyが使えないと、漫画も読めないしゲームもできない。
だから、やめるつもりはない。
やめて欲しかったら、環境を整えてみろ!」

いや、思いっきり自己中(自己中心的)な意見ですが、気持ちはわからんでもない、かな。

Winnyに脆弱性

2006年(今年)、とうとうWinnyに脆弱性が発見されました。

ネットを通してWinny本体を異常終了させられるというもので、今のところ、それを利用した攻撃を行うウイルスなどはありませんが、そのうちでてきそうです。

開発者の「47氏」は、発見された脆弱性はすぐにでもなくすことが出来ると言っていますが、警察に対して「今後Winnyのバージョンアップはしない」と約束したらしいので、対処される望みはありません。

ちなみに「47氏」は、本名の「金子勇」で、それほど危険性はないようなことを公式に発言しています。

この問題への対策のひとつとして、「47氏」とは別の開発者によるWinnyの改造バージョンを使うという手があります。
Winnyにこだわらないなら、いい手かも知れません。
ただ、ソフト自体がグレーなんですよね。普通じゃ改造できないようになっていたんですから。

実際のところ、別のソフトに乗り換える人は少ないらしく、多くの人は、今も本家のソフトを使い続けています。
でもそれは、爆弾を抱えたまま生活しているようなものですから、いつ「ドカン」といくかわかりません。

「じゃあ、どうすればいいの?」
という声が聞こえてきそうですが、このことについては、とりあえず安心して下さい。

コンピュータに詳しい有志によって開発された対処方法が、すでにいくつか用意されています。
これについては、インストールの仕方を説明するときに、一緒に紹介する予定です。
もう少しお待ちを。

今回の問題は何とかなりましたが、この先また新しい脆弱性が発見されることもあるでしょう。
なかには、素早く対処するのが難しいものもあるかも知れません。
ということで、Winnyの寿命はそう長くないんじゃないかと。


「Winnyを使うのはそろそろやめようかな。
でもそうすると、いろいろとお金がかかるようになるのがねぇ。
どうしようかな」

と思っていて、「外に働きに行くのはイヤ」という人は、
こちらのページもご覧ください。

[arc]


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